『ある日の日常その1』
ある日のこと…。
夕食も済み、家族が思い思いに過ごしている…そんな時間のことだった。
居間にはユーリグさんとカイルさん、それにクラハさんが揃い、お茶などを飲んでいる。基本的にお茶の時間の習慣のあるマクドール家では、お茶菓子もたっぷり用意されている。その中でもくもくと嬉しそうにお茶菓子を食べ続けている兄を見守る弟ズの視線は優しいものだ。(ただし、食べ過ぎると止めに入るが…)「そう言えば…今日はユウさんとケイさんは…?」
「学校の関係で、少し遅くなるって」
「そうですか…」ほのぼのと何気ない会話を交わす中…
ふっ。
「あ。」
急に家中の明かりが消えた。
「お。」
そして、2主家。
「あれ、停電?」
「だね、この辺り一帯消えた?」正しい判断を冷静に下す、レン君とハズミ君。
しかし、そんな暗闇の中を思いっきり駆け抜けてくる騒音が轟いた。「―――大変ですーーー!!停電ですーーーー!!カイルさんがピンチかもなんで!救助活動ですーーー!!!!!」
「「……………」」
彼らは(暗闇に慣れてきた目で)見た。
右手にランプ。左手に懐中電灯。頭にミニライトを装備し、末っ子カナタが駆け抜けるのを。「…ああーーー!!てめこのカナタ!うちのライト全部持ってってどうするつもりだァー!!」
「ギャー!;カナタ!僕置き去り!?;ていうかよく階段駆け下りられたね!?」阿鼻叫喚だ。
そんな中、レン君は1人…「…ロウソク探して来るね、」
と諦めて明かりの確保に向かった。
「停電…」
「明かりを探さないと、」
「クラハさん、大丈夫ですか…?」
「ん」特に動じる事もなく、マクドール兄弟が対処しようとする中、玄関の扉が激しくノックされた。どうやら、停電でインターフォンまで鳴らなくなっているらしい。
「はーい?」
「夜分遅くにお邪魔しますーー!!カイルさん大丈夫ですかーーー!!お風呂とかに取り残されている人もいたら救助しますよーー!!!!」
「…うん、大丈夫;だけどねカナタ…;あの、悪気はない事は分かるんだけど…(汗)」
「―――カナタ君、明かりを持ってきてくれたのは嬉しいけど、仮に誰かお風呂場に取り残されてても、君に行ってもらうと思う?(ニコニコ)」
「はう!!;ゆ、ユーリグさんもご無事で何よりです〜〜〜;これ差し入れのランプです!!;」懐中電灯に照らされた笑顔のユーリグさんは…異様に恐かった。
貢物のごとくユーリグさんに懐中電灯を渡し、ついでにまだ茶菓子を食べていたクラハさんにもランプを渡すカナタだ。「とりあえず、危ないからルレン兄さんとヒロさんを呼びに行こうか。」
「はーい!手伝いまーす☆ねーvカイルさーん♪」
「うん、ルレンさん達困ってるかもしれないしね…」
「…カナタ君、どさくさに紛れて手を繋いでるんじゃないッ!」
「ぎゃーーー!!;」
終