『ある日の日常〜出会い翌日編〜』
電撃的な告白を(お隣の末っ子から)受けた翌日、カイルは少し困っていた。
うっかりYESと応えたものの、ふと考えてみれば、どういったお付き合いというものを行えばいいのかも分からないのだ。
しかも、相手は高校生。よく知りもしない相手と、そんなにも簡単に付き合ってもいいものだろうか―――と、普通ならば思うのだろうが、カイルはそこまで思い至っていなかった。
ただ単純に困惑しているだけのようだ。
少し遅めの朝食をもそもそととりつつ、カイルは悩む。
昨夜は引越しのドタバタで(というか、ユーリグさんがお隣へ挨拶に行った後から)騒がしく、深く考えている暇もなかったのだろうが、時間が出来てしまうと色々と考えてしまうようだ。「――――…;」
そわそわと落ち着かない気持ちになったカイルは、気分転換に散歩にでも行こうと立ち上がった。
………そして、出た先には。
「おはようございますー♪」
「…カナタ?」
「はいっ♪」(悩みの原因である)少年が、にこにこと立っていた。
「え??今日、学校は…??;」
「休みですー♪」自主的に。(←カイルには聞こえない、カナタの心の声。)
元気よく応える少年のズボンは、学生ズボン(上にはパーカーを羽織っている)だったりしたが、カイルは気付いていない。
素直に「そうなんだ…」と納得するばかりだ。「カイルさん引越ししてきたばかりですから!この辺案内しようと待ってました♪」
「え…ずっと?」カイルは申し訳ない気持ちになった。(※ストーカー行為と思った方が良いと思われる)
「初デートですよね♪」
「でっ…!???(///)」
「昨日約束しましたし! あっメールアドレスも交換しましょうね!」何が何やら分からないまま、カイルは少年に手をとられて目的地も決めない内に歩き出してしまった。(2人の姿が消えたすぐ後に、ユーリグさんが玄関先の掃除に出てきたりした。)
「………」
「こっちに行くと公園でーこっちに行くとコンビニがありますー♪」
「…えっと、カナタ…」
「何ですかー?」
「昨日から考えてみたんだけど…」
「やっぱりNOって言うならここで泣きますからねっ!(涙)」うるうると瞳を潤ませ宣言したカナタに、カイルはその後の言葉を飲み込んだ。そして言い換える。
「そうじゃなくて…;あの、まだよく判らなくて返事をしたから…;」
「そんなの今から判ればいいんですよ☆」間。
―――しどろもどろになりながらの言葉に返された返事は、カイルには思いがけない返答だった。
「僕だってお付き合い初めてなんですから!何して行くかとか、お互いのこととかは今から分かって行けばいいんですよ♪」
「そう…なの?;」
「はい♪」落ち着かなかった気分がすぅっと和らぎ、そういうものかとカイルは少し微笑んだ。
「とりあえず今はこうやってデートしてー!趣味とか何かを語り合ったり!メールのやり取りをしましょう♪とりあえず公園へGOです!」
「………うん、」手を繋ぎこうやって離しながら歩いている2人は、昨日よりも親密な関係に変化していた…。
傍目には、仲が良いとしか見えないような様子でも、確かに何かは変わっているのだ。
おまけ。
「…友達付き合いとどう違うの?」
「友達にはちゅーvしちゃダメですけど、恋人同士ならしていいんです♪」…まあ、今の所はまだその程度のレベルだったが。