『突発!ヒーロー物!?その×××話』
〜前回までのあらすじ(嘘)〜
みんな知ってるだろうけど♪リク君は、謎の科学者しっぽ頭さんからもらった変身バンドで、愛戦士不幸マン(仮・名前募集中v)に変身する素敵ヒーローだぞ☆
「こ…これは…!何かすっごいフィット感が…!?着慣れてるって言うか!」
炎の形を模ったメガネと、黄色いスカーフ、それに中華風な赤い衣装がリク君の変身姿だよね!
そんなリク君は、今日も今日とてこの町の平和と拾った写真の主を探す為!日夜迫り来る敵と戦い続けているゾ☆さあ!今回こそリク君は謎の少女を見付けることが出来るかな♪
* * *
ドーン…
荘厳な空気が漂う本拠地…こと、マクドール家物置…。「で?そっちの首尾はどうなってるの、」
返ってくる返事は、芳しいものではなかったのか、彼は柳眉は顰めて携帯に返答を返す。
「…そう、…うん。なら今日も…ああ、それとわかってるとは思うだろうけど、それが片付くまではうちのカイルさんには近付かないようにね?(出来れば片付いてからも近付いて欲しくないけど)」
最後の言葉は、口元を笑みの形に変えて宣言した。
―――ピッ、と携帯を切る。「さて…カナタ君も頑張ってくれてるみたいだし、僕も下拵えを始めようかな?」
朝食の。
…比喩ではなく、そのままの意味でだ。
* * *
「あああああああああああああああ!!;せっかくの休日なのにっ!;カイルさんとのデートが禁止!?; こっこうなったらまだ早朝ですけど!とっとと今日のノルマを片付けちゃわなきゃダメです!!;」
ザコ戦闘員スーツに、暑そうなフード付マント、それに版権問題にひっかかりそうな某使徒の仮面を付けた少年が絶叫していた。
時刻はまだ新聞配達員らがご町内を回っているような、明るくも朝霧立ち上るすがすがしい早朝である。「とっとと作戦始めますよー!出でよ!えーっと…何かいかにもな感じの戦闘員!トカゲ怪人よ!!」
ぼーん!とカプセルから、質量を無視したサイズのトカゲ?怪人が出現する。
…トカゲというよりも恐竜のような怪人(でも二足歩行)で、確実に爬虫類の瞳孔ではないきょるんとした黒い瞳が…こう、ファンシーな感じだった。カラフルなグリーンの体色が目に優しい。「えーっと、後は人質人質…!」
何のポリシーがあるのか、きょろきょろと少年は人影を探す。
幸いにも近くに人がいたのか、朝霧の中騒音に気付いた人影が何だろう?とばかりにこちらへ向かって来ていた。「すみませーん!そこの方!ちょっと人質役として協力して下さーい!」
「え、やっぱりこれって何かの撮影?」ちょーん。
――邪魔してごめんね?とばかりに、首を傾げるのは朝のランニング帰りのケイさん(ジャージ姿)だった。どうやら家の中に入る前に騒音に気付き、近付いてきてしまったようだ。
「……………」
…何か自分の中で葛藤があったようだが、少年は潔く自分の利をとる。
「10分くらいで済むんですけどー♪お手伝いお願いできますか〜☆」
「お手伝い?でも――」
「謝礼は出ませんけど、コレはほんの気持ちばかりのお菓子です!」
「え!?これってどこのお饅頭!?」うさぎまんじゅう…!と瞳を輝かせるケイさん…返事は決まったようだ。
* * *
ブィーブィーブィー!
「ちょっとリク〜目覚まし煩いよー」
「はっ!これは総司令からの連絡!?」手首のバンドから呼び出し音が鳴り響き、リク君は慌てて跳ね起きた。
「司令官!朝から一体何があったんですか?」
『敵が現れた!』
「…え!?」出た途端用件のみを告げる謎の司令官に、リク君も緊迫した表情に変わる。
「それで!一体どこに!?」
『家の前だょ…―だ!』
「――――ええ!?」
* * *
「…ねえ、これちょっと気持ち悪いんだけど。;」
「え?でも、コレこーゆーもんですからねー;ごめんなさいですー;」
「ううん、いいよ。でも、直接当たらないようにしてね。」トカゲ怪人の舌で巻き巻きされたケイさんは、割と嫌そうな感じで捕らえられている。
耐えている表情がどことなく良い感じだ。(見ている側としては)
そこへ――…
「そこまでだ!怪物博士!!」
ザッ!と既に変身済みの不幸マン(仮)が現れた。
「現れましたね!重要参考人こと不幸マン(仮)!」
「なんでこんな朝早くから暴れてるのかは知らないけど!今日こそ――」
「必殺!セリフ途中で躊躇なく攻撃☆攻撃ーー!!」卑怯な技を躊躇いなく敵は宣言した。
途端、ケイさんを拘束しているトカゲ男が、勢い良く何個も卵を産卵する!その中から生まれたちびトカゲ達(色は赤青黄色の3色だ!)が不幸マン(仮)を目掛けて殺到した!「うわーー!!;卑怯すぎる〜!!;」
「はっはっは!戦場で油断する方がマヌケなんです!」
「んっ…つ、痛っ…!」エッヘン!と威張って言う少年の隣で、ケイさんが苦痛に眉を顰めている。
…ちょっと卑猥だ。(トカゲ男との絡みだが)「あっ;出産でイキんだからですね!;すみません!!…トカゲ怪人、ひっひっふーのリズムです!」
「ん、もう早く終わって…!;」リク君がちびトカゲに押しつぶされかけている中、割とそちら2人は卑猥…もとい、呑気な会話をしていたりする。
…そんな時だ!
―――スコーン!!(怒)
非常に怒りの篭った鍋の蓋が、力一杯トカゲ男にぶつかってきた。
「きぃーっ!」
「ああ!トカゲ怪人!!;」衝撃にケイさんの拘束が解け、ちびトカゲ達が親トカゲの危機に目をとられた。
「! 今だ!―――必ー殺!」
その隙にリク君…もとい、不幸マン(仮)が部活の筋トレで鍛えた腹筋で路上から起き上がる!
「回転投げーーー!!」
ぶん!ぶん!ぶん!うぇっきーうぇっきーうぇっきー!
普段の買い物の時にとてもお役立ちな腕力は、見事に敵をいずこともなくぶっ飛ばした。(どういう理屈か、飛んだ敵は宙でぽむぽむと消滅している。)「くっそー!動物虐待で訴えてやりますからね〜!」
「あ!待てー!」スタスタと敵の少年も逃げて行き、不幸マン(仮)も後を追いかける。
残されたのはケイさんと、鍋の蓋のみだ。(まんじゅうは懐に収納済み)「行っちゃった。…これ、放送とかされるかな、」
「ケイさん!」
「あれ、レン君」デュナン家から出てきたランニング仲間の姿に、ケイさんは笑顔になった。
「どうかした?」
「どうかしたって…ケイさんの方が…いえ、なんでも…その、こっちに鍋の蓋が飛んできませんでした?ちょっと料理に失敗しちゃいまして」
「さっき飛んできたよ、はいこれ。レン君が失敗するなんて珍しいね、」レン君の苦しい言い訳にも突っ込まず、ケイさんはランニング後にもう一度会えた偶然を、素直に喜ぶだけだった。
* * *
で。
「カイルさーん♪デートしましょう〜♪」
「あ、うん…「カナタ君?先にケイさんの事で話があるんだけど、ちょっといいかな〜?(にこにこ)」
「ひぃぃぃいいいぃいぃぃ!!;」
今回もお仕置きは行われたようだ。
(レン君が何故総司令をしているか…
それは謎のしっぽ頭さんに脅されたとかそんな感じと言っておこう!←?
故に口調を変える等苦労しているようです!)