『突発!ヒーロー物!?その△△△話』

 

 

「今日のー!行ってみようー!やってみよー!…は、ありがちな特撮物の犯罪にトライトライトライですよー!」

画面の前のみんなは、お約束の事件こと、第一話の『ようちえんバスジャックの巻』のことを覚えているよね!

 

〜プレイバック回想〜

『この幼稚園バスはこのカ…か、怪物博士がいただきました!!この子の命が惜しくば!みんなのおかーさんおとーさんの言う事をよく聞いて!寝る前に歯磨くんですよー!!』
『るぃをはなせ〜ばかーっ!』

はーい!きゃ〜!やら、コワイー!やらの声が上がる中、
憤然と現れるのは、リク君こと不幸マン(仮)の姿…!

〜終了〜(『え!?ちょっとここからが出番なのに!;』)

 

* * *

 

「えーっと、今日はー…むやみやたらと意味もなく!町の人々に迷惑をかけてやりますよ!―――よしっ!大食怪獣ゴミラモン!君に決めた!!」

ゴッミラー!と、中に人間が入っていそうなきぐるみ型の怪獣が出現した。

「これで…えーっと?……地味にお店を荒らしてやりますーー!!狙いは賞金でー!」

高笑いが響く中、少年は怪物を連れて町へと向かった…のだけれども。

 

 

「10分で食べきったら賞金5千円の巨大どんぶりーー!…クリア者2名〜!!(泣)」

「ゴッミラー!」
「うむ、なかなかだった。」

(…おかしーですね?; 何か1人増えてます??;)

地味な嫌がらせ…もとい、町を食糧危機に陥れよう作戦中で、大食いの賞金を稼ぐ中(ちなみにお小遣い…ではなく、開発資金に回される)、何故か作戦実行者が1匹+1人になっていた。
隣家のマクドールさんの1人、クラハさんだ。
…別に作戦に参加している訳ではないのだろうが、予定がかち合ってしまったらしい。(食べ歩きDAYだったようだ…?)
その細身のどこに入るのかと言うような量が、すいすいと口元へと吸い込まれていた。
そして、2軒3軒と店が重なる内に、怪物とクラハさんとの間にはどことなく同志と言う絆が芽生えたりしないこともなかったりした。(どっちだ?)

「次の店に行くなら付き合うが?」
「ゴッミラー!」
「(あれ〜??;…ま、まあいいです!マクドールさんからのお誘いを断る方が悪いですよね!;)次は、油物続きになっちゃうんですけど、超巨大トンカツに挑戦ですよ〜!皮に使われているフレークがパリパリで美味しいと評判のお店です!」
「その店なら、近くに巨大お好み焼きを出す店もあった筈だ。」
「ゴミーラ!」

怪獣(周りからはきぐるみだと思われている)をものともせず、和気藹々とした空気を作る美貌の主に、何かの撮影と周囲は認識していたりした。

「よーし!次の店にはしごです〜!僕は見てるだけですけど!」

 

…かなり着々と店を回り、食後の特盛デザート巡りに移ろうとしていたその時になり…

 

「そこまでだ!!」

炎を模ったメガネ!そして、黄色いスカーフと、中華風衣装がチャームポイントの、正義のヒーローが現れた!

「………はっ!;あ、現れましたね!!不幸マン(仮)!」

ようやく本来の目的を思い出した少年は、少し遅れたものの、ビシィッと相手を指差して対抗した。

「…何だ?」
「ゴッミラー!」

目を瞬かせて疑問を抱くクラハさんを後ろへやると、大食い怪獣は自分の出番だとばかりに前へ出た。

 

以下、割愛!

 

「え!?いやだから何で僕の活躍がカットされるの!?」
「そうですよ!僕の決死の応援っぷりも何で飛ばすんですか!?」

では、リク君の華麗なキックが決まった所からプレイバック。

「とう!」
「ゴッミラー!」
「ああっ!;ゴミラモーン!!」

ズシャアッ!とゴミラモンは、勢い良く路上に倒れた。
もう一撃が加えられれば、特撮物らしく見事に爆散してしまうだろう、ダメージっぷりだ。

「トドメを…!」
「―――待った。」

と、直前にクラハさんが割り込んだ。庇う体勢だ。

「え?」
「何故その生物を倒そうとする。それは私と一緒に食べ歩きをしていただけだぞ?」
「………そっそう言われてみれば…っ!!;」
「しまったです!!;(法に触れそうなことやらせ忘れましたーー!!;)」

店内で暴れさせる等をすれば良かったものの、特にそんな真似も見せずに賞金を稼ぎまわっただけだ。ギリギリ合法な活動だ。

「どうしてもというのなら、私が相手になろう。」
「えっやっその…;」
「そっそれは僕としても逆に困るんで、やめて欲しいというかです…っ;」
「ん?」
「ゴッゴミラ〜…」

膠着状態だ。

 

「――――…」

 

そんな中、そんな緊迫を断ち切るかのごとく、新たな人物が現れた…!
バサリと豪奢な刺繍の入ったマントを翻し現れたのは、どことなく西洋の鎧のようなものを身に纏った長身の男だった!
目元までの兜を被った騎士は、どことなくダーク臭がするものの、馬に跨っていれば完璧に白馬の王子様だっただろう。(むしろ、悪役っぽさに目を引かれる女性も多かった。)
女性ギャラリーが写メを撮り始める中、その人物は―――ぽこっと不幸マン(仮)を背後から殴った。

「い”!?」
「大丈夫か?」
「アオ……、蒼騎士!助かりましたーー!!;(色々と!;)」
「カ…、その怪物博士?…だったか?」

ギリギリの所で、本名を回避した。(というか、カナタが『怪物博士』とフィリップを掲げている。)
ちなみに、この蒼騎士と名乗る(いや名乗ってはいない)男は、この直前まで個人の撮影会に付き合わされていた所だったらしい。
撮影終了直後に窓からクラハさんの姿を見かけ、危ないと思い飛んできたらしい。

「――――ゴミーラ!」

そして、その隙にゴミラモンはリク君へと迫った。

「うわあああああ!?;」
「おおっ!ゴミラモンの必殺!ハイカロリー砲!!」

どどーん!と不幸マン(仮)はどこかへと飛んでいってしまった…。(いや、地面と平行に10m程飛んでいっただけだったが、軽トラックの荷台に乗ってどこかへ運ばれて行ってしまったのだ。)

「やりましたーー!!ク…そこの人とアオ騎士のおかげで勝利ですよーーー!!」
「ゴッミラー!」
「うむ、よくわからんが良かった。」
「ああ、」

満足げに頷くクラハさん。
しかし…

「………あ。」

―――でも、捕まえて本拠地に連行しなきゃいけないのに、飛ばしちゃったってことは任務失敗…?

カナタは嫌な事実に気付いた。
…が、今は考えないことにした。

「なら次の店に行くとするか、」
「ゴッミラー!」
「オレも付き合おう…」
「あははははー!;まあいいかですーー!!行きましょうっ!!;」

そして、一行はますます何かの撮影だと思われつつ、巨大パフェ店へと向かうのだった…。

 

* * *

 

ちなみに今回は…

 

「やったー!やりました…!今回は勝訴ですーーー!!(喜涙)」

人質にした訳ではなかったので、折檻はなかったらしい。(でも説教はされた。)

 

 

(どうやらアオイ君は前もって事情を話して仲間に引き込んで?いた模様。>笑 
その代わり、ユイ君がリク君側なので、戦力は均衡を保ってます…!)